「夜になると考えごとが止まらない」
「ストレスでイライラして眠れない」
「眠りが浅く、ちょっとした物音で目が覚める」
そんなストレス由来の不眠に悩む方に、近年あらためて注目されているのが
**漢方薬の《抑肝散(よくかんさん)》**です。
テレビやSNSでも見かけることが増えましたが、
「実際どんな薬?」「本当に眠れるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、薬剤師の立場から抑肝散の効果・仕組み・選び方・注意点まで、やさしく解説します。
抑肝散とは?【ストレスからくる不調に使われる漢方】
抑肝散は、ストレスや自律神経の乱れによる心身の不調に使われてきた漢方薬です。
もともとは
✔ 神経が高ぶっている
✔ イライラしやすい
✔ 興奮しやすい
✔ 落ち着きがない
といった状態を**「肝(かん)の高ぶり」**ととらえ、それを鎮める目的で処方されてきました。
現在では、一般用医薬品(市販薬)としてドラッグストアでも購入できる漢方薬として、多くの方に使われています。
抑肝散が向いている「不眠」のタイプとは?
抑肝散は、いわゆる「眠くならない」タイプの不眠よりも、
ストレス・緊張・イライラが原因の不眠に特に向いています。
たとえばこんな症状がある方:
- 布団に入っても頭が冴えて眠れない
- 日中のストレスを夜まで引きずってしまう
- 眠りが浅く、ちょっとした刺激で目が覚める
- 夢をよく見て熟睡感がない
- イライラ・怒りっぽさ・不安感が強い
このタイプの不眠は、自律神経のバランスが崩れて交感神経が過剰に優位になっている状態といえます。
抑肝散はその高ぶりを穏やかに鎮め、自然な眠りに近づけていく漢方薬です。
抑肝散の作用の仕組み
抑肝散には以下の生薬が配合されています。
- ソウジュツ
- ブクリョウ
- センキュウ
- チョウトウコウ
- トウキ
- サイコ
- カンゾウ
これらが組み合わさることで、
✅ 神経の興奮を鎮める
✅ 自律神経のバランスを整える
✅ 筋肉の緊張を緩める
✅ ストレス耐性を高める
といった作用が期待されます。
つまり抑肝散は、
「無理やり眠らせる薬」ではなく「眠れる状態に整える薬」なのが大きな特徴です。
睡眠薬・サプリとの違い
| 種類 | 作用 | 即効性 | 依存性 |
|---|---|---|---|
| 睡眠薬 | 脳を直接鎮静 | 強い | あり |
| サプリ | 栄養補助 | 弱い | なし |
| 抑肝散 | 自律神経を調整 | 中等度 | 原則なし |
抑肝散は、
✔ 「サプリでは物足りない」
✔ 「でも睡眠薬には抵抗がある」
という方の中間的な選択肢として非常に優秀です。
市販されている代表的な抑肝散
ドラッグストアで購入できる主な商品には以下があります。
- ツムラ抑肝散エキス顆粒
- 漢方ナイトミン抑肝散錠
※成分・用量はメーカーごとに若干異なりますが、基本処方は同じです。
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抑肝散の注意点・副作用
抑肝散は比較的安全な漢方薬ですが、以下の点には注意が必要です。
✅ 主な副作用
- 胃部不快感
- 食欲不振
- むくみ
- まれに低カリウム血症(甘草による)
✅ 服用に注意が必要な人
- 高血圧・心疾患がある方
- 長期間連用する方
- 他の漢方薬と併用している方
- 妊娠中・授乳中の方
4週間ほど服用しても全く変化がない場合は、自己判断で続けず、医師や薬剤師に相談しましょう。
薬剤師からの正直なアドバイス
抑肝散は、こんな方に特におすすめです。
✅ ストレスが原因で眠れない
✅ イライラ・緊張・不安感が強い
✅ 睡眠薬には抵抗がある
✅ 自然に眠れる状態に戻したい
一方で、
❌ 朝まで全く眠れない重度の不眠
❌ 日中の生活に支障が出るほどの不眠
❌ うつ症状を伴う不眠
このような場合は、抑肝散だけで改善しようとせず、必ず医療機関の受診を検討してください。
まとめ
- 抑肝散は「ストレス由来の不眠」に向いている漢方薬
- 自律神経の高ぶりを鎮め、自然な眠りをサポートする
- 市販でも購入できる一般用医薬品
- 睡眠薬とサプリの中間的な存在
- 効果が弱い場合や重症例は医師への相談が必要
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